建設業界の悩み

橘川雄一|2024.1
建設業界は"人手不足"、"4週8閉所"の2言語で工事遅延が当然のごとく語られる。
かつて"ものづくり大国"と言われた日本も作ることに興味を失いつつある。
建設業界と言う一方のものづくりを担う重要な産業、若い世代は距離を置きソフト産業へと走り、そしてかつて大量に採用された60-70歳台は当然のごとくリタイヤへの道に進む。その流れの中で大幅な労働人口減少が起こるのは当然のように見える。
建設業界も必死にその流れを止めようとする。"70歳まで辞めさせない"、"75歳まで辞めさせない"と。これは国策にも合う、"75歳まで年金不支給"という。
"現場で建物を作る"というスタイルを続ける限り労働人口減少との戦いとなる。現場はDX導入に走るがこれは人間の能力劣化対策が主なので現場工期の長期化には寄与率は低い。
次に探すは"異民族の労働を力"。ヨーロッパ(イギリス、ドイツ、フランスなど)に行くと分かるが"多民族国家"の姿に映る。地中海を越えて多くの人口が移動する。"出アフリカ(7万年前)"から世界に散りばめられた"民族"のいう名の人間どもは、先祖が選んだその場所・地域を捨て"お金のある所"に移動する。世界中の民族大移動である。日本という島国は其の流れを拒否している。そろそろ限界か。